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投資詐欺から自分を守る方法

投資詐欺の手口と対策

詐欺

近年、60歳以上のシニアが被害に遭う投資詐欺が倍増しているそうです。内閣府によると平成24年度の被害件数は約1万6千件もあり、500万円以上の高額被害者は65歳以上が7割を占めています。詐欺師は「老後が楽になりますよ」と甘く囁き、巧みに貴方を投資話に誘ってきます。最近の詐欺の手段は巧妙化・悪質化しているようですが、ここでは代表的な詐欺の手口とその対策を紹介しましょう。

未公開株詐欺……まず、投資会社から電話かダイレクトメールで未公開株を買うように勧誘されます。「この会社の未公開株を買っておくと、上場した際に必ず値上がりします。」と熱心に諭され、信じてお金を入金してしまうと投資会社と連絡が取れなくなります。

少数私募債詐欺……投資会社から「幸運にも貴方に少数私募債を買う権利が当たりました。」と電話が来ます。投資会社は高配当と元本保証を謳い巧みに勧誘。誤って私募債を買ってしまった直後に投資会社と連絡が取れなくなります。

この2つが最近増加している投資詐欺の手口だそうです。
では、未公開株詐欺の対策を考えましょう。基本的に金融庁の登録を受けている投資会社は、「確実に値上がりする」とは絶対に口にしません。証券取引法に違反するからです。調子の良い話を屈指して、投資家の欲を煽るのは詐欺師の常套手段です。上手い話は疑ってかかって下さい。
次に少数私募債詐欺の対策です。少数私募債は限られた取引先や縁故者のみが買える債券です。一般の投資家に購買権が当たることはありません。金融庁に登録された投資会社が電話で少数私募債の投資者を募る勧誘自体が違法行為にあたりますので、電話が来たら100%詐欺だと思ってください。

投資詐欺の被害を防ぐには、上手い儲け話しには安易に乗らないことです。「必ず値上がる株」や「高配当・元本保証の債券」が現実に存在したら、赤の他人に親切に紹介してくれるでしょうか?借金をしてでも投資会社が買い占めるのが筋ではありませんか。2つの手口とも証券取引法の知識があれば簡単に防止できる事案ですが、投資家の無知と欲を巧みに利用するテクニックが最近の詐欺の傾向のようです。また、最近では消費者庁や金融庁職員を騙り、ベテランの投資家を騙す無法者もいるそうです。巧みな言葉に翻弄されたとはいえ、投資詐欺は騙される方にも隙があったといわざる得ません。本当に老後を楽に暮らしたいのであれば、欲をかかずに堅実に投資を行うことが肝要ではないでしょうか?

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