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第6回 寝溜めは逆効果

睡眠指導士6

休日に寝溜めをするなら「最大2時間」

週末になると、待ってました!とばかりに前日は夜更かしをしてしまい、お昼頃まで寝てしまう。。。
誰もが一度はご経験があるかと思います。ゆっくり寝るって気持ちが良いですよね!

でも考えてみてください。
翌朝早く起きなければならない場合、スッキリせずに「ぼ~っと」しているのではないでしょうか。

人間は長く眠れば眠るほど疲れが取れるという単純なものではありません。長い時間寝てしまうと、逆に疲労感を感じることがあります。これを「寝疲れ」と呼び体内時計と睡眠リズムの狂いによって不快な疲労感が残ってしまう人間の生理現象です。 日頃の睡眠不足を補うために良かれと思ってやったとしても、実はまったくの逆効果となります。
とはいえ、疲れを取るにはもっと眠れる時には寝ておきたい。

 

睡眠指導士からのワンポイントアドバイス

体内時計を狂わさずに寝溜めできる許容範囲「最大2時間」

目覚まし休日くらいは若干の寝坊をしたいっていうのが人間です。ただし前号でも述べたように、いつも以上に意識して太陽の光を目いっぱい浴びて、朝食もしっかり摂りましょう。2時間くらいは自分へのご褒美ですね!

寝疲れをしてしまうとその夜の睡眠が浅くなってしまい、翌日は「集中力が続かない」「どうもスッキリしない」というのも、この寝溜めによる体内時計の狂いからくる生活習慣病といえるでしょう。

 

《知識を整理》

寝溜めには
・「先取り睡眠」 ⇒ 睡眠の貯金
・「補充睡眠」 ⇒ 睡眠の借金返済(睡眠負債の返済)
の2種類があります。

先取り睡眠は浅い睡眠が増えるばかりで疲れが取れる事とは直接の関係性は薄いのですが、補充睡眠は交感神経が慢性的に緊張している事を和らげる意味でも「適度な寝坊」は一定の効果があるのではと考えます。どうしても疲れが溜まっているのであれば前号の方法で昼寝をお勧めします。

最近テレビや雑誌で「睡眠」が注目を集め、この度11年ぶりに厚生労働省より「健康づくりのための睡眠指針」が改訂されることとなりました。

次号ではその改訂された睡眠指針について分かりやすく解説をさせていただきます。

 

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