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注意欠陥多動性障害(ADHD) 障がい福祉の基礎知識②

注意欠陥多動性障害(ADHD)

不注意、過活動、衝動性を年齢や発達相応に自分でコントロールすることが難しいという特性があります。

・不注意(注意欠陥)…注意力、集中力に欠けること
・過活動(多動性) …じっとしていられないこと
・衝動性       …だしぬけに何かをしてしまうこと

 

①不注意(注意欠陥)

-注意集中のコントロールが苦手です。
-ちょっとした刺激で注意がそれてしまいます。
-うっかりミス、忘れ物が多くあります。

・仕事(家事・用事)で注意の持続が苦手です
・仕事中でも気が散りやすいです。
・不注意ミスをしがちです。
・書類、財布、鍵などを失くすことが多くあります。
・スケジュール管理が苦手です。

 

②過活動(多動性)


-落ち着くことが苦手(家、外出先など場所や状況によらない)です。
-じっとしているのが苦手です。
-しゃべりすぎてしまいます。

・落ち着かない感じ、座っている時も体を動かします。
・仕事中も頻回に席を離れてしまいます。
・おしゃべりと言われます。

 

③衝動性


-思ったことをすぐにしゃべってしまいます。
-順番を待つことが困難、せっかちです。
-不快な感情が生じても抑制できません(カッとなり易い)。

・遠慮せずに発言、行動してしまいがちです、
・順番待ちやその他の待つことが苦手です。
※感情のコントロールが利かず、他者とのトラブルが生じる場合があります。

 

その他の特徴

  1. 成長とともに傾向が和らぐことが多くあります。二次障害を予防しながら、本人にあった教育や支援が必要です。
  2. トラブルの背景に対人関係の問題がある可能性があります。(自閉症スペクトラム障害との合併の場合もあります)
  3. 学習上の困難さを持っていることもあります。(学習障害との合併の場合もあります)
  4. 薬(コンサータ、ストラテラ等)で一定時間症状を和らげられることもあります(対処療法)。

エネルギッシュな行動力、ユニークな創造力という長所をうまく生かしていくことが大切です。

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