訪問看護師が行う仕事内容は、いくつかあります。
まず療養の世話をします。体の清拭と入浴、食事、排泄の介助とそれに対する指導を行います。そしてかかりつけの病院の指示に従って医療ケアを行います。持病による障害の状況矢血圧と体温、脈拍の確認も訪問看護師の仕事になってきます。
また各医療機器の管理も訪問看護師の仕事になります。例えば使用している在宅酸素や人工呼吸器などを管理していきます。そしてターミナルケアも行っていきます。末期がんの患者や終末期の患者が、自分の家で暮らせるように適切なサポートを行っていきます。そして介護をしている家族に褥瘡を防止するための工夫を予防方法を教え、手当てをします。
在宅でできるリハビリも訪問看護師の仕事です。拘縮の予防や機能回復、嚥下機能の訓練などを介助します。
また認知症の人がいることで悩んでいる家族や患者へ認知症から引き起こる事故の防止や、認知症に関する相談にしっかりと乗りアドバイスしていきます。もちろん介護方法の指導やさまざまな相談に対応していくことも訪問看護師の仕事の一つです。

訪問看護師は看護ケアを通じて利用者を通じて利用者やその家族の人生に深く関わりますが、その人の人生を生きるのはその人自身であるため訪問看護師はあくまでも援助者に過ぎません。この視点を持ち、利用者やその家族と関わることが大切であり、利用者さんの意思決定を看護師は尊重しなければなりません。

訪問看護師は医療専門職として利用者の自己決定の場面で自分の意思で選択、決定できるように正しい情報の提供などの支援を行う役割を担います。また在宅療養の場では、ケアマネージャーなどの担当者が関わっていることが多いです。各関係機関が利用者の自己決定を尊重し、よりよいチームケアが提供できるように調整することも訪問看護師の大切なお仕事になります。