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[インタビュー] 介護の現場から6

本人や家族と分かちあえる気持ち

私たちでできることはないかと考えて

介護インタビュー6_03

 愛知県西尾市のリハビリセンター「いこいの里」の介護の現場で働く、西村さんにお話を伺いました。

—仕事の内容は?

 訪問リハビリと、デイサービスでの機能訓練が主な仕事内容です。
 身体の機能改善はもちろんのこと、家族の介護負担も軽減できるよう、環境全体を診ながら今一番必要な理学療法を実施するように心がけています。
 こちらの「どうすべきか」ではなく、本人や家族の「どうなりたいのか」を重視して取り組むようにしています。

—この仕事を選んだきっかけは?

 当施設には、リハビリを受けられる体制がありませんでした。利用者からリハビリを求める声は多々あり、もっと私たちでできることはないかと考えて、理学療法という世界に飛び込みました。
 現在では看護師や言語聴覚士、管理栄養士とともに医療を幅広く多角的に捉えることが可能となりました。多職種協働による医療と介護の連携体制の仕組みができ、さらに地域に寄り添った施設に近づいたのではないかと思っています。

—今の仕事で大変な事は?

 理学療法士として、知識・技術があるのは当然のことだと思っています。リハビリの時間はその人から時間をいただいていると思って、短い時間でも結果を出せるようにと考えています。しかし、すべてがうまくいくわけではなく、なかなか成果を出せないときもあります。なぜうまくいかないのか、どうしたらいいのかを常に考え、悩みながら日々過ごしています。

—やりがいを感じるときは?

やっぱり、できなかったことができるようになった時ですね。リハビリと聞くと「つらい」「しんどい」というイメージがあるかもしれません。しかし、できないことができるようになるという、「達成感」「向上心」「喜び」という気持ちも出てきます。このような気持ちを本人や家族と分かち合えたときに、やりがいを感じます。

—これからの目標、イベント告知

 当施設は、主に西尾市という地域で活動しています。皆様からいただく一つ一つの声を形にし、当施設でもリハビリが受けられるようになりました。さらに、「介護予防」「生活習慣病予防」に着目した、トレーニング型のデイサービスを4月より開設します。
 「一人ひとり適した運動をして、自分の身体は自分で改善する。運動するだけではなく、食生活の見直し、バランスの取れた食事へと改善する。」
 根本から改善しなければ、生活習慣病を予防することは難しいと考えています。新しいデイサービスは、そのようなきっかけ作りをいたします。
 高齢者のためのトレーニングセンター「KAIZEN」は、4月1日開設予定です。(3月14日内覧会。3月15日以降の見学は要予約。)

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