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睡眠指導士から”おやすみ”に代えて… 第21話

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青色の光と睡眠の質

 突然ですが海はなぜ青色に見えるのでしょうか?コップの中の水・お風呂にためた水は無色透明ではないですか?
 そんな海の色と睡眠の質、関係がないように思えますよね。しかし、直接的には関係ありませんが間接的には関係して来るのです。少し想像してみてください。
海は青色…サンゴ礁に囲まれた南国の島そこには色とりどりの魚が泳いでいる事でしょう。その海の色はきっと綺麗な青色ではないでしょうか?
 湖は緑色…それでは山の中の水面が静かな湖はどうでしょうか?綺麗な緑色ではないでしょうか?少なからず深い湖であれば透明ではないはずです。

色の構成

 人類が誕生して依頼、太陽が発する光の色はさほど変わっていないと考えます。世の中にある全ての物の「色」は基本的な三原色と呼ばれている「赤色」「緑色」「青色」を混ぜ合わせて作られております。そうです人間が感じて把握できる色は全て、この3つの色を混ぜた色なんですね。

水は透明です

 H2Oつまり水素と酸素から構成される水は透明です。しかし太陽から発せられる光には、様々な色が混ぜ合わせており、それを裏付けるように水蒸気の多い日に太陽の光を反射してできる虹は7色ともそれ以上とも言われております。つまり太陽からは様々な「色」が光として放射されております。

なぜ海は青で湖は緑に見えるのか

 あくまでも水は透明ですが、海面にも、様々な色で構成されている太陽光は放射されております、虹と同じように海面も太陽光を反射しております。弱い波長の色はかき消され強い波長だけが海底目指して光は進んでいきます。その中でも最も波長が短く強い「青色」(高エネルギー可視光線・380nm~530nm)がかき消されず反射して青色に見えるわけです。それだけ青色は他の三原色と違い「パワーのある強い色」となります。そこに不純物がなければ透明度の高い水色に見えますし、不純物が多ければ濃い青色にも見えます。また不純物が滞留しているような湖は不純物に反射してしまい緑色に見えます。

人間の目にも強烈に青色は影響を及ぼす

 前ふりをたっぷりとお話しましたが、光の三原色の中でもこの「青色」という色は別格のパワーがある色であり、人間の目にも他の色と比較しても色んな影響を与えているわけですね。このような高エネルギー(380nm~530nm)の光と共に人間は共存しております。

覚醒には良い青色

 朝起きたらまずはたっぷりと高エネルギーである朝陽をあびて、良い目覚めをします。動物は電気を開発しておりませんが人間は電気を発明してしまい屋根のある家の中で照明の光で暮らすようになってしまいました。本来、人間も他の動物同様に太陽の三原色を体いっぱいに浴びて太陽から元気(覚醒)をもらい、太陽が沈む時間帯には自然に眠くなっていたはずです。しかし…

寝る前に刺激の強い青色を浴びると

 古代には夜に高エネルギーを浴びることがありませんでしたので、人間の目から入った強いエネルギーである刺激の強い青色は、脳にまだ昼間と勘違いをさせ覚醒刺激を与えてしまうんですね。寝る前に強いエネルギーの青色を浴びるなんて習慣自体に人間は慣れておりません。だから質の良い眠りにも影響を与えてしまい結果として翌日の目覚めも悪く、日中もボーっとしてしまうのです。

テレビやスマホから発する光は

 ブルー光カットのサングラスをしているから大丈夫なんて声を聞きます。確かに分散した光源の青色はある程度軽減はできますが、最近のテレビやスマホは文明の進化と共にLEDのような直進してくる光にはブルー光カットの効果にも疑問視があります。

睡眠の質と青色

 夜に家電製品から発せられる様々な色を含んだ光(色)は、どんな色でも三原色の青色を少なからず含んでおります。強い高エネルギーがある青色光が人間(特に脳)に影響を与える事に理解をいただき、また良い睡眠を求め・翌日の昼間に眠くなりたくないのであれば、寝る前には眠るための準備、即ちテレビやスマホを見ない時間帯があると良いでしょう。

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