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誰もがなる?老化による白内障について

誰もがなる?老化による白内障について。3

【老化による白内障とその原因】
水晶体を構成するタンパク質であるクリスタリンが会合する事で変性し、黄白色・白色に濁る事により発症します。根本的な原因は解明されていませんが、水晶体の細胞同士の接着力が弱まったり、水分の通りが悪 くなったりして起こるという説があります。発症は45歳以上の中年以上に多く、年齢を重ねるにつれて割合も増加します。80歳以上の高齢者のほとんどが何 らかの形で白内障の症状を引き起こしていると言われています。水晶体の白濁そのものは病気ではなく老化の一環であるという考えもあり、進行の速さには個人 差があります。目が見えにくくなるといった症状に至るとは限りません。

【白内障の症状】
最終的に視界が白濁し、発生の原因によっては症状の現れ方と進行の速度の違いがあります。白濁が進むと、水晶体の中で散乱する光によって視界が白く濁って 見えるようになります。それに至るまでの過程では、視界に霧がかかったような、すりガラス越しや、湯気に満ちた浴室やスチームサウナの中にいる時のよう に、白く霧は掛かっているが物体のピントは合っていてちゃんと見えるような見え方になります。加齢に伴う場合、視野の周辺部分から発生し、中心に向かって 進行していく事が多いです。この段階では初期の症状であり、症状が発生している事自体に気付きにくく、進行速度は個人差が大きいので進行が遅い人は死亡す るまで症状が表面化しない事も珍しくないです。
病変が生じると、その部分で光が散乱するようになるので明るいところではなんとなくものが見えにくく感じるようになり、光源を直視していないのに眩しく感 じたりするようになります。症状が進行すると眩しさが強くなるので眼精疲労、眼底に痛みを感じるようになります。さらに進行すると黒目の部分が白っぽく 濁って見えるようになり、視界が白濁して見えなくなります。

現在の所、治療薬は開発されておらず、一旦発症し、白濁すると元に戻りません。 早期においては、進行を遅らせる治療で酸化防止剤の点眼薬を使用する事がありますが、有効性に対する根拠がないと言われています。症状が進んで日常生活に 差し障りが生じるようになり、患者が視力の回復を望む場合は手術を行ないます。
加齢に伴い、誰しも白内障になると言われています。早期発見で進行を遅らせるのがベストと言えるでしょう。

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