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冷房病 エアコンの使いすぎによる自律神経失調症

冷房病夏になると室内をエアコンで冷やす方も多いかと思いますが、エアコンが効いた部屋に長時間いると、体の体温調節機能に不具合が生じ、周りの温度に適応できなくなる「冷房病」となることがあります。
冷房病を予防するためには、エアコンの温度調整だけでなく適度な発汗も必要となってきます。

冷房病とは

冷房が効いた室内に長時間いると、体の体温調節機能に不具合が生じ、周りの温度に適応できなくなる自律神経失調症の一つです。外気との温度差が5℃以上である場合に特になりやすく、女性や乳幼児、お年寄りに多く見られます。
主な症状には、体の冷え、頭痛、神経痛、腹痛、食欲不振、便秘、頻尿、不眠などがあります。

冷房病の原因

エアコンから出る冷風に当たると、交感神経が働いて血管を収縮させて発汗を抑制し、体温の低下を防ぎます。逆に暑い場合には副交感神経が働き、血管を拡張させて発汗を促します。冷房病はこの2つの自律神経のバランスがとれていない状態です。
温度差の激しい場所への出入りをすることで、急激な体温変化が頻繁になり、全身に張り巡らされた自律神経の調子が悪くなることで冷房病となります。
また、冷房病には第1期から第3期までの3段階の重症度があります。第1期は冷房によって体が冷えてくる段階で、抹消の血管が収縮し手足が冷たくなり、血液が体を守るために内臓や脳に集中する段階です。
第2期になると、腹部や腰が冷えることによる胃腸障害、膀胱炎や生理痛が生じて内臓の冷え症状が現れます。第3期では上半身を含む体全体が冷えを感じるようになり、ふらつき、めまい、イライラといった症状が現れます。

予防法

機能が低下した汗腺を復活させるために、汗をかくようにしましょう。運動を行うのも良いですが、サウナや半身浴で汗をかくのも効果があります。半身浴の場合、みぞおちより下の下半身を40℃以下のお湯に20分〜30分ほど浸かるようにします。
体を温める食事をとるのも効果的です。ゴボウ、ニンジン、レンコンやイモ類、生姜などで手軽に体を温めることができます。夏は冷たいそうめんや冷やし中華などを食べてしまいがちですが、暑いときこそ暖かいものを食べるようにするのがおすすめです。
冷風が直接体に当たるのも避けるようにしましょう。特に腹部とうなじを冷やさないようにするのがポイントです。襟のついたシャツを着て、スカーフなどでうなじ部分を巻くようにします。膝掛けは腹部にかけるようにして、お腹を冷やさないようにしましょう。

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