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睡眠指導士から”おやすみ”に代えて… 第20話

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睡眠障害を気付くことから

 もしも伴侶(家族など)が、睡眠にまつわる病気になってしまった場合、真っ先に気付いてあげる事が重要です。本人は無意識な状態で悪意がない事がほとんどですが、病気の内容によっては第三者を傷つけてしまう、そんなケースもあります。
 まずはそんな病気の存在を知っていただき、どんな症状になるのか?を頭の片隅にでも置いていただき、「その時」がきたら直ぐに伴侶(家族など)と共に病気を受け入れて睡眠改善の医師に相談をしてください。

 睡眠に伴っておこる望ましくない現象を睡眠随伴症(寝ぼけ)と言います。睡眠中の無意識な状態でありながら体は動いてしまう症状です。

特徴(主にノンレム睡眠時)

①睡眠の前半の深い睡眠から急に覚醒するとき
②覚醒が不完全で意識が鮮明でなく本人は何をしたのか覚えていない
③子供に多く、成長するにつれ改善・消失する傾向

 他にも

〔覚醒時錯乱〕

起き掛けに一時的にわけの分からないしぐさをしたり寝言を言ったりする

〔悪夢障害〕

覚醒後も悪夢の内容を鮮明に覚えていて強い不安や恐怖がある

〔金縛り〕

寝掛けや起き掛けに起こり意識は明瞭なのに動けない状態

〔夢遊病〕

眠りながら歩く行動。目は開いているがうつろでぼんやりしている。寝言を言いながら走ったり、まれに暴力を振るうケースもある。

〔夜驚症〕

恐怖の表情で急に起きて泣いたり金切り声を上げたりする。

〔レム睡眠行動障害〕

夢の内容で行動する。主に暴力的で危険な行為を示す疾患(夢は覚えているが暴力は知らない)

 このように睡眠の病気は色々な症状があります。普通に生活していた伴侶(家族など)がある日突然このような症状になったとしても、ほとんどの場合は「睡眠障害」とは気付かず「精神科疾患」と誤解されることがあります、またそんなに害はないとほったらかしにしておくと、病気が進行していく事もあります。
 現在では睡眠薬も昔のような副作用のイメージは払拭され病気によっては特効薬も開発されています。大事な伴侶(家族など)も苦しんでいますので、一日でも早く今までのように普通の生活に戻してあげてください。
 病気の症状を知っておく事から始まります。気付いてあげる事が大事です。

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