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【医療】わたしも受けたい医療・看護・介護を目指して(平成25年夏号掲載)

いきいきリハビリセンターは6月1日より利用可能です。

みらいあグループ基本方針

医療法人北辰会みらいあグループ代表蒲郡厚生館病院院長下郷宏氏寄稿

脳 血管障害の後遺症のリハビリテーションの目的は、残された機能をどううまく使って、できるだけ元に近い生活が送れるようにすることです。例えば左手が麻痺 した場合、それを以前どおりの状態に戻すことは非常に困難です。そのことを踏まえた上で、以前に近い生活が送れるように訓練することはもちろん、装具を 使ったり、失われた機能をカバーできるよう、家の中をリフォームすることもリハビリテーションの一環なのです。ただ歩く、書くといった機能を取り戻す訓練 を受けるのではなく、歩けるようになったら旅行に行くとか、字が書けるようになったら俳句を作る、といった「その先」の現実味のある目標を設けないと、単 なる「リハビリのためのリハビリ」となってしまいます。
歩けるようになるためのリハビリテーションで多くの人が目標に掲げるのは「トイレに行くこと」です。もちろん、歩けるだけでは「トイレに行くこと」はでき ません。皆さんご存じの煩雑な動作を経て、元いた位置に戻るまでができなければ「トイレに行けた」ことにならないのです。
また、「食べる」ことに関しては、胃ろうや点滴で栄養をとっている患者さんであっても、少しでも口から食べるということは重要です。栄養を取ることばかり でなく、食には「楽しみ」があるからです。嚥下障害で誤飲性肺炎などのリスクがある患者さんでも、食物の形態や適した体位などを個々の患者さんごとにきち んと検査した上で、一回当たりの安全な分量をはかり、専門家が食べさせる「食のリハビリテーション」を、本人及び家族の方に説明し、同意を得た上で実施し ています。

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