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【介護】介護保険Q&A 岡崎市居宅介護支援事業者部会 (平成25年初夏号掲載)

介護保険Q&A 岡崎市居宅介護支援事業者部会

鈴木氏
岡崎市介護サービス事業者連絡協議会に属する居宅介護支援事業者部会は、岡崎市内外から合わせて102の事業所が会員となり、毎月1回岡崎市福祉会館にて 研修会を開いています。この会は、2000年の介護保険開始と同時に発足し、年2回の200人規模の研修会も開催しています。各会員事業所から1名ずつが 参加し、新しい情報を取り入れ、相互のコミュニケーションを図っています。
「以前は人数制限をしていなかったのですが、立ち見が出るほど大勢集まってくれたので、今は1事業所1名と決めさせてもらっています」と、会長の鈴木正博 氏。岡崎東病院の院長であり、自ら介護支援専門員の資格をお持ちです。鈴木氏はこの部会の会長を平成12年から務めています。「魅力のある内容でないと、 人は集まりません」
今回は、ケアマネジャーさんたちがこぞって参加するこの研修会を傍聴させていただき、その進行内容と参加者の様子をレポートします。

 

 

 

3月21日 第12回 居宅介護支援事業者部会

第一部

写真
毎週第3木曜日に開かれる研修会の、平成24年度の最終回。午後1時半開始の予定ですが、早くから集まって配布資料の整理をしているスタッフは本日当番の事業所の方々です。
この研修会は当番制で会場の準備や撤収を行っています。午後1時を過ぎるともう既にかなりの人が集まっていて、皆さん盛んに情報交換していて賑やかです。 すでに皆さん、横の繋がりを持たれているのですね。開始時間までには椅子はほぼ全て埋まり、90名以上の参加となりました。
まずは部会長・鈴木正博氏より挨拶があり、最近の新聞などメディア報道の中から医療・介護関係の話題の報告がありました。
この日は

■長崎市の介護施設で4名が亡くなったTDK加湿器の事件について、同型のリコール対象の加湿器による事故が愛知・三重で過去5件発生していたこと

■高浜市が新年度の認知症早期発見をめざして認知症初期集中支援チームを設置すること

■ 厚生省の研究で、日本人の糖尿病患者の9割を占めいているⅡ型糖尿病患者の生活習慣についての調査によると、早歩きを1日30分以上行う(またはそれに相 当する運動量の)グループの死亡率は、ほとんど運動しないグループより4割程度低いという報告があったことなどが発表されました。

参加者は じっと耳を傾け、メモをとる方も大勢いました。特に会場の空気を変えたのは、神奈川新聞の調べで分かったという、介護サービス大手ウイズネットさいたま市 の高齢者認知症グループホームで、2011年度に入居者の骨折事故が多発していたというトピック。これに伴いさいたま市は、同事業所の介護事業所としての 指定更新を一時保留するという異例の措置をとり、このグループホームでは入居者が脳挫傷で死亡するという事故も起こっていたそうです。こういった介護関係 の報道にはどのケアマネジャーさんも気をつけているとは思いますが、皆さん忙しい身であり、月1回こういった形で、重要な記事のみ取りまとめて報告しても らえるのは非常に助かるでしょうし、情報共有の一端だと思います。
次にこの日は、新設事業所の紹介が3件ありました。鈴木会長の紹介を受けて、それぞれの事業所の担当者が、事前に配布したリーフレットやチラシに沿って説 明を行います。新設デイサービス施設の内覧会のお知らせ、通所リハビリ・介護予防通所リハビリを開始する整形外科クリニックの利用形態の説明などがありま したが、送迎料金や休日設定など非常に細かい部分にまで、ケアマネジャーさんたちからの質問が及びました。参加者のみなさん、資料の説明を決してさらっと 聞き流すのではなく、〝曖昧な部分は残さない〟〝自分が少しでも疑問に思うところは納得いくまで質問するぞ〟といった姿勢が伺えます。それは、事務局から の情報提供(新年度の部会日、新任職員研修の募集など)が終わり、岡崎市役所からの情報提供の時にも一貫して変わりませんでした。
この日の市役所からの情報としては、地域包括ケアシステムに係る地域リーダーの推薦(依頼)や、平成25年度4月からの配食サービスの変更などがありまし たが、特に配食サービスの対象者の条件が変更になる件については、自分の担当している利用者が引き続きサービスが受けられるのか、資料に表記してある介護 食以外のパターンが認められないのは改善できないかといったことから、この改変後にはどのくらいの割合の人がサービスの対象外になってしまうのかといった ことまでが質問にのぼりました。自分の担当する利用者の事例を確認するのは当たり前かもしれませんが、それだけでなく、一つの事柄を多角的に見て「この場 合は?…では、こういった場合は?」という風に、いろんな条件下での質問がとぶので、回答を準備する市役所側も気が抜けないなと感じました。

第二部

写真第一部が終わると、引き続き第二部が休憩なしで始まりました。
第二部は事例検討や病気の勉強など毎月違ったテーマでの勉強会になっていて、この日の演題は「障害者虐待防止について」。講師は岡崎市福祉部障害福祉課の 高橋清孝氏でした。照明を落としてプロジェクターでの説明が始まり、岡崎市の障害者の比率や児童虐待、DVなどを含めた発生数、虐待に気がついた者はどこ へ連絡すればよいのかなどの説明があり、事例の紹介に移りました。障害者虐待で特に難しいのは、障害者が被害者になる場合もあれば、加害者になる場合もあ るということ、就労系のサービスを受けている場合などは、契約の更新の妨げになるため第三者の聞き取りがしにくいことなど。加害、被害に関わらず「自覚し ているか、していないか」は問わないという点も知的障害や精神障害を持つ人にとっては考慮されるべき部分ではないか、と個人的には思える節もあり、障害者 虐待の判断は非常にデリケートな問題だと感じました。
午後1時から始まった研修会は午後3時30分頃終了。この部会の研修会の参加者が一定して多いのは、やはり参加者自身が新しいものを取り入れたり最新の情 報に触れたい、他事業所とコミュニケーションをとって、相互の良い点を取り入れ介護技術を向上させたいという意欲を持って参加していること、そしてそれに 見合う情報を提供し、講師陣を準備できる運営側の持つネットワークと事務局の良好な運営状態が理由ではないかと思います。(もちろんその陰でスタッフの皆 さんは色々なご苦労をされていると思いますが。)このような研修会が月1回のペースで10年以上続けられていることは、素晴らしいことだと思いますし、こ の地域の介護事業者さんたちには大変幸いなことだと感じました。

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