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【介護】家で介護するということ(平成25年春号掲載)

sutoresu_2家で介護するということ 〜介護ストレスについて考える

■在宅介護につきまとう不安
いざ、家族で高齢者を介護しようと決めたものの、お父さんは仕事で毎日遅いし、子供達も学業・仕事の合間にしか手伝いはできない…。
家庭で介護をする場合、一般的にはその家の主婦が役を担うことになります。
老老介護の場合はどちらか一方のパートナーが務めるわけですが、どちらにしろメインで動くのは家族の中の一人、1対1の介護関係になります。
しかも介護は育児と違い、成長の楽しみや世話の軽減がありません。
こういった状況から、ストレスが知らず知らずの内に溜まっていき、心や体の不調に繋がっていくことが多いものです。
不眠や頭痛・肩こり、イライラや不安感を日常的に感じるようになったら、何らかの形でストレスを解消するように心がけましょう。これらが慢性化すると介護うつの発症のきっかけになる場合もあります。

■まずは外に出よう
日中ずっと要介護者と向き合っていることで、大きなストレスを抱えている方もいるでしょう。
家に閉じこもっていると思考が空回りして物事を悪い方へ考えがちですし、同じ家の中にいては、体は休んだようでも気持ちが休まってない場合があります。
家族のだれかが家にいる時や、頼める人がいる時にちょっとお願いして外に出てみましょう。
要は自分の周りの環境を短時間でも変えることで、気持の切り替えをはかるのが目的です。
外出するために身支度したり、お化粧したりすることも意識転換の役に立ちます。ほんの5分くらいのお散歩でも、びっくりするくらい気が晴れます。是非実行してみてください。
介護サービスを利用して自分自身が好きなことをできる時間が取れればなお良いでしょう。

■グチを聞いてもらうこと
家族にグチを聞いてもらえればいいのですが、なかなか難しいですね。
でもグチを言うことはストレス解消には不可欠なのです。
ここで大事なのは、「グチを聞いてもらって解決策をアドバイスしてもらう」のではなく「単にグチを聞き流してもらう」ということです。
ただひたすら自分の辛い状況を聞いてもらって「うん、うん」と同意してもうことで気持ちが楽になります。
逆に「そういうことなら、こうすれば?」と提案されるとかえってストレスになってしまいます。
そういう意味では、相手は男性ではないほうがいいでしょう。というのは男性の傾向として、グチを「相談」ととらえて解決しようとする傾向があるからです。
同性の同世代、同じような生活環境にいる人がベストです。たとえ近くにいなくても、電話やメールでもいいから話を聞いてもらいましょう。
市区町村で行っている介護者の交流会に参加するのもおすすめです。とにかく今の思いを溜めないで、吐き出すようにしてください。

■誰かに手伝ってもらい、1人で抱え込まない
家族の介護に他人の手を借りるのに引け目を感じる人も大勢います。
しかし、「家族での介護が実は1番大変である。」と書いた専門書もありますし、そもそも一人で介護の全てを抱えるには限界があります。
介護する人は概ねその家の主婦で、その主婦が倒れたら家自体が大変なことになってしまいます。
それに、あえて言うなら、ストレスで潰れそうな人に満足な介護ができるでしょうか?
この際、気持ちを割り切って身体的な介護はプロに任せてしまえば、体力的にも精神的にも余裕ができて以前よりも優しい気持ちで接することができると思います。
全てを一挙に切り替えてしまうのではなくて、お願いできることからプロの協力を頼みましょう。
ケアマネージャーが要介護者と介護サービスを提供する施設の橋渡しをしてくれます。市区町村の窓口かお近くの地域包括支援センターで相談してみてください。

介護は先の見通しが利かないマラソンのようなものです。気長にペース配分していかないと息切れし、ついにはダウンしてしまいます。
それと同時に、介護するあなた自身も確実に歳を取っていくということを忘れないでください。
「介護が終われば好きなことができる。」のではなくて「介護しながらも、好きなことをする。」意気込みを持ってください。
そうすれば、「介護の犠牲になっている。」といった悲観的な気持ちにならなくてすみます。

自己憐憫からはなにも生まれません。自分の時間を大切に。両立する道は必ずあります。
sutoresu

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