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【医療】入れ歯はいつも清潔に!!入れ歯のお掃除いかがですか? 前編(平成25年春号掲載)

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入れ歯はいつも清潔に!!入れ歯のお掃除いかがですか? 前編

■なぜ入れ歯のクリーニングを薦めるのか?
最近、道路やトンネルなど私たちの社会生活の基盤を形成する構造物の老朽化による事故などが発生し、インフラ整備の必要性が社会問題となっています。そん な中で、私たちの健康を脅かすといわれるものについて、あまりにも無関心な現状が、まだ他にもあることを皆さんはお気づきでしょうか?
それは、お口の中の衛生管理。高齢化が進むことで必要性が高まり、高齢者施設がますます増加する傾向にあります。
その一方で、健康管理においてケアマネージャーが、どのような医療サービスが必要かを提案する際、歯科(口腔衛生、入れ歯の管理など)に関しては優先順位を低くされがちです。特に入れ歯の管理については、ほとんど重要視されていないのが現状です。
施設によっては、食事の時以外は入れ歯を外すようにしているということも耳にします。しかし、健康な生活を送るためにはしっかり噛んで食べ物をおいしく食べること、会話を楽しむことは必要不可欠です。
最近では、誤嚥性肺炎や噛み合わせの改善による認知症の進行予防など口腔ケアの重要性について数多くの意見が聞かれるようになっています。
そこで、入れ歯作りのプロである歯科技工士が口腔衛生管理に携わる方々とともに、皆さまの健康維持に協力することができないかと考え、入れ歯を点検・管理し、クリーニングするというサービスをご紹介します。

■カラダの健康はお口から
入れ歯には細菌や真菌(カビ)など、目には見えない菌が付着しています。それは、一般的な入れ歯の素材の多くはアクリル系の樹脂から作られているため、吸 水性があり、傷つきやすいからです。この病原菌がお口で繁殖すると歯周病や義歯性口内炎を引き起こし、さらには様々な要因と合わさって、全身の病気へと発 展していく恐れがあります。からだの健康のためにも、入れ歯を清潔に保ちましょう。
不衛生な(汚れた)入れ歯とつきあっていると健康に悪い影響を及ぼしかねません。
□口臭がひどくなることがあります
□口から呼吸器へと進入した細菌は、細菌性肺炎の原因となる恐れがあります
□細菌はやがて循環器へと進入し、菌血症などを発症することもあります

入れ歯は汚れやすいものです。こまめに手入れしていつも清潔にして使えばこそ、体の一部となりあなたのお役に立つのです。クリーニングすることにより、
□口がさっぱりして食べ物の味がわかるようになる
□食事もおいしく、食欲が出て体力がつく
□口臭が消え、人に会ったり会話することに余裕が出る
□入れ歯を清潔にして病気の予防をはかる
などが期待できます。

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