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新しい供養のかたち 第5回施設葬が増える理由とその意味

 「新しい供養のかたち第4回」にて今までの葬儀のカタチの変遷をお話しさせて頂きました。その中でこれから葬儀社にて行うホール葬から介護施設にて行う施設葬が増えてくるという話をあげさせて頂きました。今回はその理由と意味について詳しくお話をしていきましょう。

 

ホール葬と施設葬では費用に大きな差

葬儀ホールの費用は全国平均199万円

 最初に大きく違ってくるのがその費用です。先回のお話の通り、葬儀ホールで葬儀を行った場合の費用は全国平均199万円です。平均寿命がのびている今、医療費、介護にかかる費用などを支出したのちに葬儀費用は家族に重く負担がのしかかってきます。

 

施設葬の場合、総額20万円ほど

 葬儀費用の大きな割合を占めるのが祭壇料と返礼品、飲食代などの接待費用です。施設葬で行う場合、施設にもよりますがごく近い身内にて行うため人数も平均10名ほどでおこなうことが多いです。人数も少ないうえにごく近い身内になりますので接待費用も必要ありません。多くの場合、総額20万円ほどで費用はすんでいるようです。

 そして大きな祭壇を組むような装飾をすることもなく、もし装飾をするにしても故人様の棺を生花にて囲むような装飾にすることが多いので費用も安くなります。

 

葬式自体の価値観の変化

「これくらいしないと世間体もあるし…」

 次にお葬式に対する皆さんの価値観の変化です。従来のカタチでの葬儀は「こうしなければならない」「これくらいしないと世間体もあるし」というように、その家をあげて世間にむけて行っているものでした。葬儀屋さんに連絡をしてあとはおまかせ、バタバタして疲れ果て、涙する間もなく終わっていくものではありませんでしたか?

 

見栄をはる場でもないですし、地域の慣習や仏事の段取りに追われる場でもありません

 お葬式は亡くなられた故人を偲び、故人にかわりお世話になった人へ感謝をする場です。見栄をはる場でもないですし、地域の慣習や仏事の段取りに追われる場でもありません。ましてや財力を誇示したり、恥じたりする場でもありません。

 

ゆっくりと故人を偲び感謝し、惜別の涙を流すことのできる時間、環境

 晩年を共に過ごした仲間と世話になったスタッフさんと身内の方で、ゆっくりと故人を偲び感謝し、惜別の涙を流すことのできる時間、環境のほうが価値を感じる方が今、大変増えてのでしょう。本来の葬儀に立ち返っているのかもしれませんね。

 

 

WEBワライフ「新しい供養のかたち 第1回仏壇じまいとは?」

WEBワライフ「新しい供養のかたち 第2回墓じまいとは?」

WEBワライフ「新しい供養のかたち 第3回供養整理の時代」

WEBワライフ「新しい供養のかたち 第4回これからの葬儀のカタチ」

 

 

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