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ワライフ認知症講座 第17回②認知症ケアアドバイザー講座

6月17日に第一回認知症ケアアドバイザー講座が開催されました。
今回は名古屋での開催で中部圏から医療従事者、介護従事者、介護家族の方々が参加されました。事前アンケートでは多くの方が認知症についての知識がないことへの不安を感じながら日々の業務を行っていると答えられていました。「認知症」と一括りにしている現状ではより良いケアを提供することはできません。今回の講座は基本から実践までを学んでいただきました。

 

4大認知症

まずは認知症介護の基本となる「4大認知」を理解することから始まります。認知症のタイプはとても多く、医師でさえ知らないものもあるのです。その中から多くの方が出会う認知症として「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」を4大認知症と言います。この4つのタイプを見極めることがポイントとなります。


4大認知症は進行性であり、現時点では根治には至らず、進行抑制を目的に治療が行われています。その他、治る認知症としてメディアでも取り上げられている種類の認知症もあります。

 

さまざまな認知症

硬膜下血腫・水腫、正常圧水頭症、甲状腺機能低下症、ビタミンB1、B12欠乏症、葉酸欠乏症、脳腫瘍、低酸素脳症、側頭葉てんかん、アルコール性認知症など、様々です。しかし、これらの治る認知症として取り上げられている疾患にも注意が必要なのです。
よく耳にするケースでは、正常圧水頭症の方がシャント手術の適応となり、実際に手術を行っても認知症の症状が改善されないということがあるのです。もちろん原因疾患が正常圧水頭症ならば認知症の症状に対する改善が期待できるのですが、アルツハイマー型認知症がすでに合併していた場合、正常圧水頭症は適切に治療できたのだが、アルツハイマー型認知症が原因である以上、認知症の改善とはならないのです。治る認知症と基礎にある認知症を見極めることが重要です。

 

次回の認知症ケアアドバイザー講座は大阪での開催となります。

 

ワライフ認知症講座 第17回 高齢者と薬の関係を考える

 

 

 

 

 

 

 

 

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